早期ゼミ no.2 UXデザインの必要性、プロセス、原則
遅くなってしまいましたが、早期ゼミの第2回目について書いていきます。
前回の最後では、ゲームチェンジを行うときにはUXデザインが必要と述べました。
さらに、もう一つ、イノベーションにおいてもUXデザインの考え方が必要です。
イノベーションとは、一般的な定義では、既存のアイデアの新しい組み合わせという意味があります。
また、経済産業省の「デザイン経営」宣言では、
・発明を実用化し、その結果として社会を変えること
・社会のニーズを利用者視点で見極めて新しい価値に結び付けること
とあり、そしてこのデザインがイノベーションにつながると述べています。
つまり、イノベーションとは
①社会のニーズを利用者視点で見極め
②新しい価値の創出や経済効果と生むシステムを作ること
そして、それにより③持続可能な社会をつくることだといえます。
では、なぜこれらにUXデザインが必要なのかというと・・・
スマホの普及が背景にあります。
↓
スマホを持ち歩く=パソコンを持ち歩く となります。
スマホはいつでもインターネットにつながっているので、時間や場所に関係なくユーザーが使用することができます。
よって、ユーザーの利用文脈の幅が広がっているので、ユーザーがどういう場面で使うのか、どういう体験をするのかといった利用者視点で見ることが必要になってくるというわけです。
また、上記に関連してグッズ・ドミナント・ロジックとサービス・ドミナント・ロジックという物の考え方があります。
グッズ・ドミナント・ロジック
→企業は価値提供を行うものであり、利用者は価値に対してお金を支払う
サービス・ドミナント・ロジック
→企業は価値提案と行うだけであり、価値は利用者の手元で生まれる
現在はサービス・ドミナント・ロジックの捉え方が重要となっています。
私たちが使用しているiphoneもアプリを入れるということは、自分たちで使いやすいようにという価値を生み出していることになります。
よって、モノは利用者の価値や体験といったサービスの構成要素のひとつといえます。
したがって、モノの価値は利用者の手元で生まれるため、利用者の視点を見極め、サービスの構成要素のひとつとして捉えたUXデザイン(サービスデザイン)の考え方が必要となります。
次に、UXデザインのプロセスについて述べていきます。
UXデザインのプロセス
1.ユーザー体験の把握 2.アイデアの発想 3.実際に作って視覚化する
4.評価 5.提供
といったような流れの繰り返し(行ったり来たり)になります。
#ユーザー体験の把握のための情報収集において
ユーザーの情報を収集したら、概念の生成や概念の関係整理、仮定の整理が必要になります。
特に、収集した情報からアイデアの発想をしていく上で、概念の生成と複眼的思考が重要となります。
#アイデア創出
ユーザーのニーズに加えて、企業は何をしている会社なのかというビジネス面も考える必要があります。それを統合して、アイデアやコンセプトが生まれます。
#視覚化
ユーザーの体験や利用文脈はユーザーの行為をシナリオとして構造化すると分かりやすくなります。
シナリオに沿って実際に体験することで、ユーザの視点から物事を把握することができ、何が必要か不必要かを発見することができます。
最後にサービスデザインの5原則を述べていきます。
サービスデザインの5原則は下記の種類があります。
①ユーザ中心
②共創
→ユーザーと企業の関係やユーザーとどのように価値を生み出していくか
③インタラクションの連続性
→店頭からインターネット、そしてモノが自宅に届くまでの流れ
④物的証拠
⑤ホリスティック(全体性)
→移動を例とした場合、スケボーから自転車、バイク、自動車というように常に移動する体験、価値をユーザーに見せる、維持していく
また、UXデザインはユーザーのために考えていくデザインです。
しかし、その際には企業の利益やユーザーだけでなく、生態系や周りの人たちのことも考える必要があります。
今回はこれで以上です。
UXデザインは、概念を生成したり、シナリオを作ったりなど利用者の視点が非常に重要だということを感じた回でした。
また、スマホやマスクなど知らないうちに自分たちで価値を生み出していた、使いやすいようにしていたという点に納得しました。そして、それは私たちゼミ生のように学んでいなくても無意識のうちにしていることなので、潜在的な思考の欲求を調べることはUXデザインや他の商品開発などにおいて、ユーザーのニーズを満たすために重要なのだと思いました。
ちょっと難しくて、うまくまとめられなかったですね。