ゼミ no.6 インタビューの仕方
こんにちは!
6週目のゼミは、インタビューの仕方について学んでいきました。
*ユーザーモデリング
まずは、ユーザーについてです!
調査したユーザーは3つに分けて考えることができます。
・属性層=年齢や性別
・行為層=どのような行動を取っているか
・価値層=価値観(何と嬉しい、楽しいと感じるか)
私たちが今回、実践練習したインタビューはデプスインタビューであり、価値を重視した分析を行いました。
*グループインタビューとデプスインタビュー
インタビューの方法は、グループインタビューやデプスインタビューなどがあります。
グループインタビューは広く、浅く、ざっくり知ることができる方法です。一方、デプスインタビューは1人の調査対象者に、グループでは聞いにくい内容を詳細に聞いていきます。
そして、2つにはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
グループインタビュー
メリット
・調査対象者への負担感が少ない
・多くのデータが収集できる
・調査対象者間で相互作用→聞いている中で、共感や思い出しができる など
デメリット
・1人1人の考えを聞くことができない
・他の参加者につられて、気持ちとは異なる回答をしてしまうことがある など
デプスインタビュー
メリット
・価値観や考え方などの深い内容を聞くことができる
・他者からの影響を受けにくいため、対象者自身の考えを聞くことができる など
デメリット
・心理的負担が大きい ・調査効率が下がる など
デプスインタビューは、相手からどう感じられているのか、相手の立場に立って聞くなど、相手の主観を理解する師匠と弟子モデル形式でインタビューを行っていきます。
また、結果の解釈はすべての記録を終えてから行います。インタビューをしている間は、「こうなんですか」というような質問はしません。
*半構造化インタビュー
また、インタビューの形式には構造化インタビューや半構造化インタビューなどがありますが、デプスインタビューは半構造化インタビューで行います。
半構造化インタビューとは、方向性や質問事項などの概要は決まっており、対話の流れによって質問を変化させていく方法です。
→初対面の方に半構造化でお話を聞くのは、慣れるまでは頭をフル回転させながらになりそうだなと思います。また、デプスインタビューは相手を深く知ることができますが、インタビュアーの話の広げ方によって話の方向性が変わるので、目的から外れないように気をつけながらは難しそうだなと思います。
さらに、デプスインタビューでは「なぜ」とは聞かないように意識して行います。
「なぜ」という思考への質問は嘘をつくこともあるからです。
だから、まずは事実(事象)を聞いていき、そこから「なぜ」などを使って会話を広げていきます。
*いよいよ実践練習!
インタビューの仕方について説明をしてきましたが、学んだことを意識して、実際にインタビューの練習をしてみました。
今回は、聴き手・話し手・観察者の3役に分かれ、好きな○○というテーマで行いました。
私たちのグループは好きなカフェをテーマに行い、私は聴き手の役割でした。
どんな場所に行くのか、どんな雰囲気か、何を食べるのか、どうやってお店を探しているのかなど、様々な質問をさせていただきました。
質問をしていく中で会話を広げようと意識をしていましたが、話してくれた内容からどうやって広げていこうと考えたり、何を聞いていいのかわからなかったりして、会話が途中で途切れてしまう部分がありました。
振り返ってみて、「何か聞かなきゃ」という思いが強かったように思います。
*分析
また、インタビューをした後は上位下位関係分析という方法で分析を行いました。
この方法は、事象を書き出し、その上に行為の目標、そしてその中から欲求を見つけ出していきます。
私はこの分析を行っていく中で、行為の目標と欲求の違いは何なのだろうかと思いました。また、事象を書き出すことはできても、その行為の目標やそこから欲求を探っていくことは難しかったなと思います。
*優れたインタビュアーと沈黙
最後に、インタビューのポイントと優れたインタビュアーが持っているもの、沈黙について教えていただきました。
インタビューのポイントは、「共感して返す」「横に広げて、深ぼる」ことです。
私は、相手に共感することが苦手なので、インタビューやラジオ制作の中でうまくできるようになっていけばいいなと思います。
=優れたインタビューアーが持っているもの=
知識:枠付け:明確さ:温和さ:感受性:開放性:舵取り:批判性:記憶力:解釈力
今の自分ができることは知識をつけることくらいではないかと思いました。
=沈黙の種類=
呆然の沈黙、不明の沈黙、一時停止の沈黙、指名嫌悪の沈黙、顕著の沈黙、遠慮の沈黙、自明の沈黙 といった種類があります。
沈黙は相手が話したくないことや話しにくいことのサインなのだと思いました。
そして、聞かれたくない内容を聞くときには信頼関係があると話しやすくなるそうです。よって、聞きたいことの核心をはじめから聞いていくのではなく、雑談から入るのも相手の深い部分を聞くことにつながります。
また、良いインタビュアーとは相手の後ろをついていくような人です。
自分が話さないと話してくれないような状況ではなく、相手が前に出て話してくれるような状況を作り、インタビュアーはそれに共感したり、話を広げる手助けをします。
*感想
インタビューや分析は、思っていた以上に複雑で、調べたいこと、知りたいことによって様々な種類があって、状況によって使い分けていくべきなんだと感じました。また、インタビューをする側には相手が話しやすくなるような技術がたくさんあり、会話やインタビューができる人はすごいなと改めて思いました。
おわり(^-^)